2026.10.11
こんにちは。街の屋根やさん福山店です。 今回は、お寺の軒先にある銅板屋根の張り替え工事です。現場では銅板に複数の穴が開いていました。再び同じような穴あきが起こるリスクを考え、既存の銅板を撤去し、ガルバリウム鋼板へ張り替える計画にしました。 葺き方は、既存の屋根に合わせた一文字葺き…

こんにちは。街の屋根やさん福山店です。今回は福山市のお客様から、長年続くU瓦屋根の雨漏りについてご相談を頂きました。室内では天井材が傷み、屋根には以前の板金補修の跡が残っていました。ご予算とご希望を伺い、雨漏りしていた南側の半面と棟を改修する方法をご提案。U瓦を撤去し、野地板と防水紙を施工して、カラーガルバリウム鋼板の瓦棒屋根へ葺き替えました。調査から完成までの様子をご紹介します。





お客様のご相談:長年の雨漏りを直したい。工事費用はなるべく抑えたい。
屋根のU瓦は全体的に劣化し、以前テレビ線の設置時に踏み抜いて板金補修した箇所もありました。この補修箇所と屋根の劣化が、雨漏りに関係していました。
お客様の「なるべく費用を抑えたい」というご希望を踏まえ、雨漏りしていた南側の半面と棟を改修する方法をご提案しました。
半面施工ができるかは、残す屋根の状態や接続部分によって異なります。今回も、雨漏りへの対処とご予算の両方を踏まえて工事範囲を決めました。残す面については、引き続き状態を見ていく必要があります。
U瓦のリフォームで知っておきたいこと
U瓦(セキスイかわらU)は1970〜2007年に販売され、現在は廃盤です。
劣化したU瓦は、原則として塗装をおすすめしません。屋根材自体が傷んでいると、塗装しても短期間で剥がれるおそれがあり、ひび割れや内部の穴あきも直せないためです。
一般的な金属屋根へ改修する場合は、まずU瓦を撤去します。その下の屋根や下地を確認し、改修方法を判断します。U瓦専用の重ね葺き材を使う方法は、別の工法です。
まず棟板金を解体し、U瓦を一枚ずつ丁寧に撤去しました。U瓦のすぐ下には防水紙や野地板がなく、木下地だけが組まれている状態でした。
木下地の下には、以前の瓦棒葺き屋根が残っていました。過去に、その屋根の上へU瓦を重ねるカバー工事が行われていたことがわかりました。
残っていた瓦棒屋根には多数の穴があり、雨水の侵入経路を確認できました。表面の補修だけでは対応しきれない傷みが、屋根内部にもあったのです。
今回改修する南側の屋根面全体に、野地板を打ち付けました。野地板は、新しい屋根材と防水紙を支える下地です。屋根内部の傷みを確認したうえで、新しい屋根を施工するための下地を整えました。
野地板の上には、ゴムアスルーフィング(防水紙)を軒先から棟へ向かって順に施工しました。屋根材の下に雨水が入った場合に備える防水層です。完成すると見えなくなる部分ですが、雨漏り対策で大切な工程です。
下地と防水紙を整えた後、カラーガルバリウム鋼板製の嵌合式瓦棒を施工しました。今回の改修では、U瓦を撤去し、内部の状態を確認してから新しい金属屋根に仕上げています。
施工で特に気をつけたのは、残す屋根と新しい屋根の接続部分、そして棟の雨仕舞です。接続部分から雨水が入りにくいように納め、水を外へ流せるように仕上げました。半面施工では、このつなぎ目の処理が重要になります。
南側の半面と棟の改修が完了しました。長年お困りだった雨漏りは、今回の工事で解消できました。全面を同じ材料に替えた屋根とは外観の印象が異なりますが、お客様のご希望に合わせて施工範囲を絞り、費用に配慮した工事となりました。
この事例の施工期間は4日間、掲載されている工事費用は59万円です。使用材料はカラーガルバリウム鋼板、施工時点の築年数は約45年でした。金額は当時のこの現場の施工実績であり、現在の同様の工事が一律59万円になるという意味ではありません。
費用は、屋根の面積・下地の状態・撤去する材料・施工範囲によって変わります。ご相談の際は、必要な工事とその範囲を確認し、お見積もりをご案内します。
今回の現場では、U瓦を撤去したことで内部の穴あきがわかり、下地と防水紙から整える工事につながりました。以前補修したのに雨漏りが続く場合は、屋根内部の状態も含めて調べることが大切です。
街の屋根やさん福山店では、雨漏りの状況と屋根の状態を確認し、お客様のご希望やご予算を伺ったうえで工事方法をご提案しています。今回のように施工範囲を絞る方法も、屋根全体を改修する方法も、それぞれ現場の状態に合わせて検討します。
福山市で「以前直したのにまた雨漏りする」「屋根全体を替える必要があるのか知りたい」「予算に合う修理方法を相談したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。お問い合わせの際に、雨漏りする場所や雨の降り方、過去の修理内容をお伝えいただくと、状況の確認に役立ちます。
ほかの葺き替え事例や関連する解説も、工事方法を考える参考にご覧ください。
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