◆メリット◆
①継ぎ目がない仕上がり
塗料を塗るウレタン防水は仕上がりに継ぎ目がありません。
そのため、シートが剥がれるかも、施工不良等による隙間から
雨漏りを起こすかもといった心配がありません。
②施工に凹凸が関係ない
液状の樹脂を塗りつけるウレタン防水は、切って貼ってという作業がありません。
凹凸部分には塗料を塗ればよいだけなので、段差や複雑な形状も施工可能です。
③軽量
防水層が軽量のため、建物に負担をかけません。
④メンテナンスが比較的安価
ウレタン防水は施工後、表面保護のためにトップコートを塗布しています。
このトップコートは5年程度で塗り替える必要がありますが、
その分ウレタン防水で形成した防水層は 傷みにくくなるため、
このメンテナンスにより15年程度は問題なく生活することができます。
⑤重ね塗りができる
シート防水の場合は経年劣化によって剥がれやめくれを起こしてしまうこともあります。
そうなると、そのシートを剥がして施工しないといけないため、
手間も費用もかかります。しかしウレタン防水は塗料のため表面を高圧洗浄等で
綺麗にしさえすれば重ね塗りをすることが可能です。
材料の処分費用も発生しないためエコなメンテナンスができます。
◆デメリット◆
①施工において難易度が高い
ウレタン防水は職人が塗料を手作業で塗っていきます。
均一に仕上げるには熟練の技術が必要です。
平滑に仕上げられなかった場合、雨水が排水口に流れない・水たまりができる、
薄く塗った箇所からの雨漏りを起こしてしまうため、
塗料を塗る=簡単ではないということがいえます。
②乾燥が遅い
ウレタン樹脂は施工後の乾燥に時間がかかるため、行程に余裕をもつ必要があります。
◆耐用年数◆
8~10年程度(メンテナンスによる)
◆メンテナンス頻度◆
5~6年ごとにトップコートの塗り直し
◆仕上がり◆
弾力性のある床。繋ぎ目のない仕上がり。
◆工法◆
◎密着工法
戸建住宅のベランダなどの狭い部分に向く
◎通気緩衝工法
広い屋上や、雨漏りしている面の改善に向く